インカム投資家のakiです。
セミリタイアは数年後になってしまいましたが、セミリタイアしていなくても配当金を使って幸せを目指すことを目標としています。
どうやってエンジェル投資家になったのか?
FUNDINNO(ファンディーノ)を通じて投資させていただきました。
アフィではありませんよ。(汗)リスクは後ほど記載しますが、リスクやデメリットも大きいので自己責任でお願いします。
FUNDINNOの投資方法は10万円コース・30万円コース・50万円コースの中から選んで投資することが可能です。
(1株単価はプロジェクト毎に異なりますので端数は切り捨てだったと思います。)
全コースに申し込むこともできるそうですが、3回も振込をする必要があるので基本は1コース選択だと思います。
プロジェクトの選定
FUNDINNOでは様々な企業がクラウドファンディングを募っています。
目標投資金額にはどの企業も比較的早く到達する傾向があるのでお目当ての企業があったら「申し込み開始日」をチェックしておくと良いと思います。
さて、実は初めてエンジェル投資をしたのは約2年前です。
投資はしていませんでしたが、FUNDINNOは定期的に眺めていました。
そこであるプロジェクトは発見したのです!
そんな訳で色々考えず50万円コースに投資しました。(ご迷惑になるかも知れませんので銘柄は伏せさせていただきます。)
ご縁があって追加投資へ
時は流れ2020年、1通のメールが届いていました。
要約すると「開発スピード・販売力強化の為、既存株主限定で追加資金調達を検討」ということでした。
決算書・事業計画等を社長に直接質問させていただき、FUNDINNOにも外部調達を了承済であることを確認しました。
決算書はベンチャー特有のものであったと思います。
売上は伸びていますが株クラの皆様が評価する内容ではありません。
しかし・・・
という訳で追加投資を決定しました。
当ブログは「配当金を使って幸せになる」ブログなので「こんな使い方も良いだろう」と思い素敵な配当金の使い方を実行です!
ではいくら投資すべきなのか?
「私が子供の頃に妄想してたアレが世の中に認められない訳が無い!」
先ほどまで熟慮していた決算書等の資料は投資の深淵に吸い込まれ"フワフワ"とした心地よい意識の中で突然「天啓」が私に舞い降りました。
こうして熟慮の末、500万の投資が決定しました。既に年間の配当金は超えていますが、そんなことはどうでも良いのです。
この配当金は投資しただけで損益は現在±0円。そう解釈します。米国株の買い増しも我慢します。
(後から聞いた話ですが、私の追加投資金額は圧倒的1位だったそうです・・・)
そして現在
追加投資から少し時が経過します。
私は戦々恐々とした日々を過ごしていました。
そう、私が子供の頃に妄想していたアレはコロナと相性が悪かったのです!
そんな日々の中、1通のメールを受信しました。(チロリン♪)
さっそくFUNDINNOのサイトで確認します。(ドキドキ)
違いました!
私の妄想していたアレはコロナ蔓延により中断しており、その技術を一部流用したコロナ対策に有用な機器が開発され売上が爆上げされつつあったのです!
その製造資金として2回目の資金調達がなされたのでした。
そして、もう一つ嬉しいことがありました。
以前、ついか投資をする際に社長へ直接質問をしたと記載しましたが、その一部が下記のやり取りになります。
一方でベンチャーの特性も理解しており、御社の製品を楽しみしているので追加投資したいと考えております。
次回、資金調達が必要な場合には是非会社の成長を反映した株価にしていただきたい。
そして、FUNDINNOで2回目の資金調達は株価が約30%上昇しておりました!
約半年で30%!素晴らしい成長です。(さすがに追加投資はしていません)
後は来年の確定申告でエンジェル税制を使い私の期待しているアレが開発されることを待つのみです!
FUNDINNOのリスク・デメリット
最後にFUNDINNOのリスクとデメリットについて言及したいと思います。
1.長期の資金拘束
FUNDINNOの出口戦略は大きく分けて3つあります。
1.解散・清算
2.M&A・相対取引
3.IPO
投資先から株式は店頭有価証券であり、換金性に乏しく現金化が非常に困難です。
上記のいずれかが発生しなければ基本的に資金は拘束されたままとなります。
保険商品の返礼率どころの話ではありません。全く使う予定の無い資金以外では投資すべきではありません。
FUNDINNOには「株主コミュニティー」が存在しており、株主同士の売買が可能ですが制約も多いのでこちらに「自分の希望金額で売ること」を期待しない方が良いでしょう。
2.本当にハイリスク・ハイリターンなのか?
2020年11月時点では私の把握している限り社名は出しませんが清算3社(内1社は悪い意味でM&Aかも)・イグジット2社となっています。
清算した3社は一部大幅減額された単価で買い取り提案もあるようですが、基本的に(電子の)紙切れになったようです。
これは文字通りハイリスクですね。
さらに、金銭的なリスクだけでなく情報の精度にもリスクがあります。
そもそも金銭的に厳しいベンチャーの決算書、これをどの様に判断するかは非常に難しい問題です。
清算された内の1社は非常に悪質であったという評判もあります。
FUNDINNOでの資金調達を2度実施しており、1回目は1株40円、2回目は業績好調を理由に1株100円で出資を募ったそうです。
実際は2回目の時点で非常に苦しい状態であったという良くある状況です。
私も半年で30%株価が上昇した事を上で説明していますが、現時点では売ることもできませんので先は全く分かりません。
イグジット2社についてはM&A・相対取引に区分けされるイグジットでした。
取得価格の1.5倍となっており、およそ1年6か月の期間であったことから利回りは約35%と言われています。
「ん?ちょっと少ないんじゃない?」
そう思いませんでしたか?
ベンチャーへの投資で当たると大きいのはIPOです。
ベンチャーにおけるM&A・相対取引は事業を育てている最中での売却になりますので数倍が良いところではないでしょうか?(老舗企業のそれとは価値観が異なります)
しかしながらIPOも一般に言われるような夢が見られる金額にはならないと思います。
創業者が金融機関より借入をする段階ではなく、ベンチャーといえそれなりに育ってきてからの資金調達であり創業者がIPOで得る利益の一部を得られると考えているとすれば肩透かしを受けるかも知れません。
FUNDINNOではIPOによるイグジットは発生していません。数年後に何例か実績が出ると思いますが非常に楽しみです。
本当に個人的な見解ですが、だいたい取得金額の10倍前後で20倍まで行けば大成功と見なされる気がします。
人によって感じ方は様々ですが、必ずしもハイリスクに対しハイリターンが約束されているものではないことを理解する必要があると思います。
株主が多すぎることのリスク
清算・解散したら全員が悲しい、IPOなら全員が嬉しいと理解し易いのですが、M&A・相対取引は危険が伴うと感じています。
M&Aは株式100%取得が条件になる場合もあり、多すぎる株主をまとめられず話が流れたりする可能性は十分にあります。
場合によっては企業からの技術支援も含めてM&Aに臨むケースもあると思いますが、お金しか頭に無い一部の株主と対立すれば全員が不幸になるかも知れませんね。
まとめ
今回エンジェル投資家になってみましたが、宝くじ的な投機では無く自分の夢や応援したい技術を基に投資すべきだと思います。
よって、今回の投資で失敗することがあっても私は大丈夫です。(大丈夫なはずが無い)
IPOをゴールと考えず、継続した関係でいられる企業・製品に投資をしたいものです。
今回の「お金」を真の目的としない配当金の有意義な使い方ができて良かったと思います。